自律神経失調症とは

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自律神経のバランスが崩れている状態を自律神経失調症と言います。自律神経とは、交感神経と副交感神経の2つの神経で構成されていて、これらによって人は意識をしなくても血管や内臓、呼吸などの働きをコントロールしています。何らかの原因によって2つの神経がバランスを崩してしまうと様々な症状が起きるようになります。これを自律神経失調症と言います。

よくみられる症状は、全身のだるさ、疲れやすさ、めまい、頭痛、動悸といったものですが、イライラする、不安感、不眠といった精神的な症状も現れるようになります。このような症状は、パニック障害や更年期障害でもよく生じるので、しっかりと診断をする必要があることから、上記のような症状に心当たりがある方は、一度ご相談ください。

なお自律神経のバランスが崩れてしまう原因としては、過度なストレス、不規則な生活習慣や夜更かしなどの生活リズムの乱れ、環境の変化、ホルモンのバランスの乱れといったことが挙げられます。

治療について

主に薬物療法と精神療法が一般的ですが、発症原因や症状の現れ方によって、それぞれの患者様に対応した治療が行われます。

薬物療法では、自律神経の過度な緊張を緩和させる抗うつ薬や抗不安薬を処方します。

精神療法では、日常の生活を振り返り、心身をリラックスできる工夫を考えていきます。