一人では解決できなかった悩み事でも、誰かに相談したら考えがまとまったという経験があると思います。一人で苦しんでいる間には、自分が本当はいったい何に悩んでいるのかすら見えないこともあります。
何か困難に直面したときは、こころの中でそれに取り組む「スペース」が必要なのだと思います。それはちょうど仕事机のようなもので、取り組む問題に対してスペースが小さいと、机の上はごちゃごちゃになって仕事になりません。隣にもう一つ机を並べてスペースを広げることができたら、問題を整理しやすくなるでしょう。
問題が多すぎる、あるいはこころに余裕がなく視野が狭くなって、問題が見えなくなってしまっているとき。そんなときには、誰かがこころを持ち寄って寄り添うことで、こころのスペースが広がり、問題を整理して解決の見通しを持つことができるようになるかもしれません。
こころのかかりつけ医として、そのような存在を目指してきたいと思っています。